米ぬかが玄米を精米した時にできるものだということは、これまでに他の記事でもご紹介してきました。
つまり、栄養的にはわざわざ米ぬかを食べなくても、玄米を食べればよいのかな?と考えてしまうこともあると思います。
実際、栄養的には普段の白米を玄米に変えて食事をすれば白米に比べてさまざまな栄養をとることができます。
しかし、玄米を食べるよりも米ぬかで食べるほうがさまざまなメリットもあります。
今回は玄米よりも米ぬかを食べるメリットについてご紹介していきます。
米ぬかは消化に影響する?
お米の栄養の9割は米ぬかの部分に含まれるといわれています。そのため、より多くの栄養を摂るため、健康のために白米から玄米食にしてみたという人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、一部の人には玄米食にしたら便秘になったり、下痢になったり……という消化に関する不調を感じたことがあるというひともいます。
これは、玄米に含まれる米ぬかの成分が悪いというわけではなく玄米の硬さが原因と考えられます。玄米は白米に比べて硬いため、炊き方や食べる時に注意が必要です。
玄米を炊くのがうまくできず、硬い状態だったり、食べる時にあまり噛まずに飲み込んでしまったりすると消化不良を起こして、便秘や下痢といった症状が出てしまうこともあるようです。
しかし、玄米ではなく粉状になっている米ぬかだけを食べる場合は、消化には影響がないといえます。
消化に自信がない人は米ぬかがオススメ
先ほどご紹介したように、玄米を食べるとお腹の調子が悪くなってしまう……という人には米ぬかを食べるのがオススメです。
玄米よりも米ぬかを食べるメリットは
- 少量で多くの栄養をとれる
- 消化に自信がない人でも安心して食べられる
- 普段の食事に少し足すだけなので手軽に取り入れられる
少食の人にもオススメ!同じ量の栄養を摂るなら米ぬか
玄米はご飯の代わりなので、玄米からたくさん栄養をとろうと思うと、量もたくさん食べないといけなくなってしまいます。
さらに、消化不良を起こさないためにはよく噛んで食べないといけません。よく噛むことで満腹中枢が刺激されるため、お腹がいっぱいに感じるようになります。
そのため、もともとあまり多く食べられない少食の人や、子供にとっては玄米からたくさん栄養をとろうというのは難しくなってしまいます。
米ぬかであれば、パウダー状でふりかけのようにご飯にかけたりおかずに混ぜて気軽に食べることができ、少食の人にもオススメです。
逆にいうと、ダイエットなどで食べる量を減らしたい人にとっては玄米のほうがオススメです。
消化には良いけど……米ぬかを食べる時の注意点
食べすぎない
米ぬかは、玄米の周りのぬかだけを集めたものといえます。つまり、少量でも多くの栄養がとれます。食べすぎてしまうと体調に影響が出てしまう成分もあるため、食べる量には注意が必要です。
1日に大さじ1杯くらいを目安にするのがオススメです。
鮮度に注意
米ぬかは酸化が早く鮮度が落ちやすいです。購入したらなるべく早く炒って炒りぬかにして冷蔵庫または冷凍庫での保存がオススメです。
残留農薬に注意
通常、市場に出ている食品は残留農薬基準をクリアした食品ですので過剰に気にする必要はありませんが、米ぬかは農薬が残りやすい部分といわれていますので、できれば無農薬のものを選ぶのがオススメです。
まとめ
今回は、米ぬかが消化に影響があるのか?玄米と比べた米ぬかのメリットについてご紹介しました。もちろん玄米でも、多くの栄養を摂ることができて消化不良をおこさずに食べられる人にとってはとても良い食材です。
しかし、玄米で消化不良を起こしてしまう場合や、量をあまりたくさん食べられない人には米ぬかがオススメです。
ぜひ、この記事を参考に上手に米ぬかを活用してみてください。