米ぬかと聞くと、「ぬか漬け作るときに使うやつでしょ?」と思う人がほとんどかと思います。あまり知られていないかもしれませんが、実は米ぬかは本当にいろいろな使い道があるすごいアイテムなのです。
今回は、知られざる米ぬかの使い道を4つご紹介していきます。
米ぬかの使い道
米ぬかは玄米を精米したときにとりのぞかれる外側の部分で、米の発芽に使われるための栄養分が凝縮されています。そのため栄養価が高く、実はさまざまな用途に使える汎用性の高いものです。
1.米ぬかを食べる
米ぬかは、ぬか漬けを作るときのぬか床に使われ、米ぬか自体を食べるということはあまり馴染みがないかもしれません。
しかし意外にもそのまま食べることもできて、さまざまな料理やお菓子に使うことができます。ビタミンやミネラル、食物繊維も豊富で不足しがちな栄養素を補うのにもオススメの食材です。
例えば、生の米ぬかを煎って、きな粉のようにヨーグルトに入れたり、クッキーなどのお菓子の材料として利用することもできます。
そのほか、ドレッシングやふりかけにしたり、カレーやお味噌汁に入れたりなど普段の食事で気軽に取り入れることもできます。
2.米ぬか美容
米ぬかはスキンケアにも利用することができます。豊富に含まれるビタミンが肌の代謝を促進する効果を期待できます。
また、米ぬかに含まれるγ-オリザノールは高い抗酸化力を持っていて、肌の酸化を抑制する働きがあるといわれています。これによりシミやシワを防ぐアンチエイジング効果が期待できます。
使い方は、米ぬかに少量の水を混ぜペースト状にしたものを洗顔に使ったり、米ぬかと小麦粉を3:1の割合で混ぜ、少量の水を加えパックとして使う方法が手軽でオススメです。
その他、鍋で煮た米ぬかをガーゼで濾したものを化粧水として使うこともできます。
3.米ぬかで掃除
米ぬかには油分が含まれるため油汚れを掃除するときにとても重宝します。
ガーゼで米ぬかを包んだもので、シンクの水垢を落としたり、ベタベタした床の汚れなどもキレイに落とすことができます。ワックスをかけたようなピカピカの仕上がりになります。
その他にも、米ぬかをそのまま食器を洗う洗剤の代わりに使うこともできます。研磨作用もあるため、コップの茶渋もキレイに落とすことができます。
普段は洗剤を利用する人でも、キャンプやBBQの時などアウトドアの場面で、あまり洗剤を利用したくないという場合は米ぬかを洗剤の代わりに使うのもオススメです。
4.米ぬかで家庭菜園
米ぬかは家庭菜園などの園芸の場面でも利用することができます。ビタミンやミネラルのほかリン酸や窒素が豊富に含まれており、植物の生育を促すのに効果があります。
ただし、米ぬかをそのまま畑に撒いてしまうのはあまりオススメできません。米ぬかの栄養が豊富すぎるため
- 微生物が大量発生し窒素飢餓を起こし植物の生育に影響がある
- 糖質やタンパク質も含まれるため害虫を引き寄せやすく、植物がダメージを受ける
- 微生物が大量発生すると発酵熱が発生し植物が影響を受ける
このような悪影響を避けるためには、米ぬかを使ってぼかし肥料を作ったり、腐葉土を作って、それらを園芸に利用するのがオススメです。
作り方に関しては今回は詳述はしませんが、興味のある方はぜひ調べてみてください。
さまざまな米ぬかの使い道を4つご紹介しました。米ぬかには豊富な栄養が含まれていて、さまざまな使い道があります。
ぜひこの記事を参考に、ご自身の生活の中で取り入れやすいものから、少しづつ米ぬかを活用してみてはいかがでしょうか。